グローバルメディア研究センター

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グローバルメディア研究センターは、国際社会に流通する情報、なかでも新聞やテレビなどのマスメディアのほか、ネット上のソーシャルメディアの情報に着目し、グローバルメディアを通じて、国家や市民社会が国際社会において、どのように情報をやり取りし、イメージを形成し、あるいはされていくかという課題に取り組んでいます。近年では、ソーシャルメディアにおけるフェイクニュースがもたらす課題についても、分析しています。こうした課題の解析と研究手法の確立を目指し、高度な学術研究の成果を上げることを目的として2015年に国際言語文化研究科(当時)に設置、2017年に情報学研究科の新設に伴い移管されました。グロ一バル化とデジタル化の進展を踏まえ、学術的にはメディアと国際社会の関係性という新しい分野を主導する中核的拠点となることが期待され、国内外の知的関心に応えられるよう環境整備に努めます。

 

活動領域


グローバルメディア研究センターは、国内外の研究機関や官公庁、報道機関、メディア企業を含む産業界・実業界と連携しながら、学際的アプローチによる各種研究を推進します。その一環として国内外の研究者や実務家を招聘し、国際シンポジウム、国際パブリック・レクチャー、ザ・プロフェッショナル・レクチャー、定例研究会などを開催してまいりました。これらのほとんどは、一般市民にも公開されており、研究成果の社会への還元も図っています。今後は、学部・大学院教育との連携を進め、主要メディア企業から人材育成の期待が大きい、AIやビッグデータの利活用を見据えた研究教育を実施していく所存です。

 

事業内容

(1) マスメディアとソーシャルメディアに流通する情報が、国際社会における政治、社会、経済、学術、文化等の各種影響や課題を分析する学際的研究プロジェクトの推進
(2) 国内外で深刻な課題となっている、所謂フェイクニュースを含む情報操作、偽情報の拡散に関わる共同プロジェクトの実施

 

研究・教育プロジェクト(主なもの)

  • 研究成果の出版
    T.NAKAMURA, ‘Japan is back!’, France Forum, Institut Jean Lecanuet, No.62, pp.36-37,2016. (フランス語)
    中村登志哉編『戦後70年を越えて―ドイツの選択・日本の関与―』(一藝社 2016年)
    中村登志哉共編・解説『米国立公文書館(NARA)所蔵 連邦緊急事態管理庁(FEMA)記録 オンライン・アーカイブ』(極東書店 2016年)
    唐沢穣共著『偏見や差別はなぜ起こる?: 心理メカニズムの解明と現象の分析』(ちとせプレス 2018年)
    笹原和俊著『フェイクニュースを科学する』(化学同人 2018年)
    ウェンデル・ウォラック他著、久木田水生他訳 『ロボットに倫理を教える:モラル・マシーン』(名古屋大学出版会 2019年)
    ハンス・クンドナニ著、中村登志哉訳『ドイツ・パワーの逆説』(一藝社 2019年)
  • 設立記念シンポジウム「グローバル社会と日本」(2016年)
  • 研究フォーラム「反グローバリズムとポピュリズムのナラティブ(2017年)」
    「フェイクニュースとどう向き合うか―メディアの現場と社会科学・情報科学の対話」(2019年、立教大学理学部・名古屋大学アジア共創機構との共催)
    「メディアの今:ローカル・グローバル 報道の現場から」(2019年、NHK・名古屋大学国際開発研究科との共催)
    「インターネット時代の公共放送と法―分断の克服を目指して」(2019年、名古屋大学法学研究科との共催)
  • 「 国際パブリック・レクチャー」
    アダム・ガーフィンクル(学術誌American Interest編集長 2015年)
    川崎剛(カナダ・サイモンフレーザー大学准教授 2016年)
    ニック・ヒズリー(豪州ラトローブ大学教授 2016年)
    ミランダ・シュラーズ(ドイツ・ミュンヘン工科大学教授 2019年)
    ハンス・クンドナニ(英国・王立国際問題研究所上級研究員、2019年)
  • 「ザ・プロフェッショナル・レクチャー」
    井原康宏(共同通信社名古屋支社長 2017年)
    平 和博(朝日新聞IT専門記者 2018年)
    軍司泰史(共同通信社編集委員 2018年)
    太田浩史・今子さゆり(ヤフー株式会社、2019年)
  • [シンポジウム]
    「反グローバリズムとポピュリズムのナラティブ」(2017年)
    「フェイクニュースとどう向き合うか―メディアの現場と社会科学・情報科学の対話」(2019年、立教大学理学部・名古屋大学アジア共創機構との共催)
    「メディアの今:ローカル・グローバル 報道の現場から」(2019年、NHK・名古屋大学国際開発研究科との共催)
    「インターネット時代の公共放送と法―分断の克服を目指して」(2019年、名古屋大学法学研究科との共催)

教員

センター長/教授  中村登志哉
准教授       井原伸浩
兼務        山本竜大*1
久木田水生*1
遠藤 守*1
小川明子*1
唐澤 穣*2
後藤明史*3
笹原和俊*4
*1 社会情報学専攻
*2 心理・認知科学専攻
*3 情報基盤センター
*4 東京工業大学

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