コンピュータ科学科

概要

コンピュータ科学科では、情報社会に関する深い理解を備えた高度情報技術者を育成します。すなわち、コンピュータやネットワーク、応用人工知能や音声画像処理等の情報科学技術を専門的に学びつつ、社会や自然に対する理解力も併せ持つことで、情報技術を活用した新しい社会基盤・サービス等の創出や、課題解決に貢献できる人材を育成します。今日では、新たな価値の創造や社会の課題解決に役立つ情報システムが徐々に実現されていますが、効率化のみならず、個人情報保護やセキュリティ確保、価値観が異なるコミュニティ間での協力体制、人間の心理的機制の特質等も考慮して、このような情報システムを構想・設計できる人材が求められています。
また近年、インターネットを用いてモノとモノを繋ぐことによって新たな価値やサービスを提供するIoT(Internet of Things)が注目を集めています。その利点として、製造業、医療、農業、サービス業等、様々な場面で製品やサービス等新たな価値が生まれることが期待されていますが、このような情報システムが大規模・複雑な社会基盤として実現されるためには、セキュリティが行き届いた安全性が高いシステムを設計できるような技術者の育成も急務です。
この学科では、このような人材を育成するために、以下のような知識や能力を養成します。

  • 情報社会や社会コミュニティと、そこに暮らす人間に対する人間社会科学的知識と理解
  • 情報社会基盤やサービスを設計するために必要となる情報技術の知識
  • 大規模で複雑な情報社会基盤やサービスを多数の人々が利用する場合に、安心して利用できる情報システムのためのセキュリティに関する知識と理解

担当教員

情報学研究科 情報システム学専攻所属の教員22名
情報学研究科 知能システム学専攻所属の教員20名

 

教育系

情報システム系

情報システム系では、コンピュータシステムの動作原理や情報システムの構築技術、情報ネットワーク技術に重点をおいて教育を行います。これにより、情報システムを創造するための情報科学技術とセキュリティに関する知識や能力を養成し、複雑化・重層化するITインフラ等を活かしてニーズに応じた最適な情報システムを設計するITアーキテクトや、情報システムのセキュリティを担う担当者などの人材を育成します。

知能システム系

知能システム系では、機械学習、映像や音声・言語等のマルチメディア処理技術、知能システム技術等に重点をおいた教育を行います。これにより、知能システムを創造するための実世界のデータ化と解析、人間とのインタフェースに関する知識や能力を養成し、既存技術やツール・フレームワークなどを有機的に組み合わせて新たな製品を素早く生み出すフルスタックエンジニアや、公共サービスにイノベーションをもたらす担当者などの人材を育成します。

主な学科共通科目

ソフトウエア開発法及び演習
オブジェクト指向言語及び演習
オートマトン・形式言語及び演習
符号理論
計算機アーキテクチャ基礎及び演習1・2
非手続型言語及び演習
機械学習
コンパイラ
データベース1・2
最適化1・2
人工知能基礎1・2
オペレーティング・システム及び演習1・2
ネットワークセキュリティ
自然言語処理1・2
生体情報処理
画像処理
信号処理
システム検証及び演習
知能ロボットシステム制御

 

 

コンピュータ科学科に関連する主な研究課題
Major research topics related to the Department of Computer Science


学科専用計算機室での演習
Hands-on exercise at a designated computer room for the Department

実験風景
Experiment scene

 

2017年11月4日 コンピュータサイエンス学科 個別説明会資料

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