グローバルメディア研究センターが共同通信社名古屋支社長を招聘して,「ザ・プロフェッショナルレクチャー」を開催しました。

大学院情報学研究科附属グローバルメディア研究センターでは,(社)共同通信社の井原康宏名古屋支社長をお招きして,平成29年7月14日(金)16:30より「報道の最前線から-国際通信社の挑戦ー」をテーマにした講演会を開催しました。
 
この講演会は,「ザ・プロフェッショナル・レクチャー」と題して,同センターに所属する教員や,グローバルメディア論講座の理論・実践研究を専攻する学生や本学における他分野の研究者との情報交換の場にするとともに,研究対象となるメディア論の立場を深く理解することを目的として,報道現場で活躍している実務者を招聘しているものであり,研究内容を複合的に拡大していくための重要な機会として,継続的に開催している公開講演会です。
 
  
   講演される井原康宏様          開会挨拶する中村登志哉センター長
 
この講演では,井原支社長から,(社)共同通信社が設立された時代からの歴史的課題として,メディア報道に従事する当事者は「正確に,早く伝える」を使命とされていたが,インターネットの普及に伴い,報道現場の立場が「正確に,早く,分かりやすく,深く伝える」ことへと進化してきた時代背景と社会構造の変化について解説いただきました。
 
  
 
また,講演会の終盤では,井原支社長から,紙媒体の新聞と電子版の購読傾向を示すデータがそれぞれ示されて,近年の顕著な傾向であるインターネットサイト(検索サイト・個人ブログ)によるニュース伝達手段が成長していることが示されました。
報道機関が本来の社会的役割として担っている「権力の監視」「声なき声を拾い,伝える」という2つの原則は,世界中の現場で発生している事実を拾い上げていく役割に立つ報道記者にとって,どのような時代変貌があっても変わることがないことが強調されました。
 
 
 ◇情報学研究科附属グローバルメディア研究センター
  http://global.si.i.nagoya-u.ac.jp/gmrc/index.html

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