情報学研究科の若手研究者長期海外派遣制度により,笹野遼平准教授が英国ケンブリッジ大学(理論・応用言語学部 Language Technology研究所)へ6ヶ月間にわたり滞在しました。

情報学研究科 附属価値創造研究センターの笹野遼平 准教授は,情報学研究科の若手研究者長期海外派遣制度により,平成29年(2017年)10月1日から平成30年(2018年)3月31日までの半年間にわたり,英国ケンブリッジ大学(理論・応用言語学部 Language Technology研究所)に滞在しました。この滞在で行った研究の概要と成果について,下記に報告いたします。
 
(1)渡航先
   国・地域名 英国・ケンブリッジ
   組織等   ケンブリッジ大学
(2)渡航期間
   平成29年10月1日 ~ 平成30年3月31日
(3)渡航の成果の概要
   ケンブリッジ大学の理論・応用言語学部のLanguage Technology研究所に滞在し,Anna Korhonen教授らのグループと共同で,言語横断的な語彙知識の獲得の研究に取り組みました。まず,言語横断的な語彙知識の獲得の基礎技術として,1つの言語を対象に,特定の意味クラスに属する単語埋め込みベクトルが意味ベクトル空間においてどのように分布しているかの分析,および,その意味クラスに属しているかどうかの識別タスクに取り組み,その識別には対象のクラスに属する単語だけでなく,対象のクラスに属さない単語の情報が重要であることを明らかにしました。この研究成果は現在,論文にまとめ国際会議へ投稿中です。続いて,言語横断的な語彙知識の1つとして,英語を対象に人手で整備されたフレーム知識であるFrameNetと,日本語を対象に自動獲得された語彙知識と対応付ける研究に取り組みました。この研究については,実験に必要となるデータの収集・整備を終え,モデルの構築を進めている段階です。今後も引き続き同大学の研究グループとの共同研究を継続する予定です。
 
 ◇今回の渡航による研究内容は下記資料で説明しています。
   ①研究内容

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