日経サイエンスに量子もつれ実証実験の理論解説が掲載されました

1.掲載日:平成30年(2018年)12月25日
2.掲載誌:日経サイエンス2019年2月号 pp.64―71、
      谷村省吾「アインシュタインの夢 ついえる―測っていない値は実在しない」
       http://www.nikkei-science.com/201902_064.html
3.担当者:情報学研究科(複雑系科学専攻)
      情報学部(自然情報学科) 谷村省吾教授
4.形態 :日経サイエンス編集部の取材を受けて、原稿執筆と翻訳監修
5.概要 :物理量の値の実在性を検証する実験が2015年にアメリカ・オランダ・オーストリアで行われました。古典物理学ではエネルギーや運動量などの物理量はつねに何らかの値を持っていると考えられますが、量子物理学では、物理量を測定していないときでも物理量の値が存在すると仮定すると矛盾を生ずることが理論的に予測されていました。2015年には、量子もつれ状態を生成して精密な検証実験が行われ、古典物理学の言うところの「物理量の値の実在性」は間違っていることが実証されました。本記事では、理論物理家の立場から、一連の実験の意義を解説しました。また、実験家たちの記事の翻訳監修も行いました。

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