日本経済新聞(朝刊)に、量子測定の誤差を定義する問題を解決する研究成果が報道されました(数理情報学専攻 小澤正直名誉教授)

1.掲載日:平成31年(2019年)1月20日
2.掲載誌:日本経済新聞(朝刊)
3.担当者:情報学研究科(数理情報学専攻)小澤正直名誉教授
4.概要 :本研究科小澤正直名誉教授は,量子測定の誤差に関する新理論を発表しました。
標準的理論として量子情報技術の開発などにつながると期待されています。量子測定の誤差を定義する従来の計算式では、不正確な測定でも値が零になる問題がありました。しかし、これは真値が曖昧な量子性に由来し、解決不可能な問題だとされてきました。本研究では、測定する状態を変化させると従来の計算式では隠れていた誤差が現れることを突き止め、この問題を解決した新しい計算式を導き出しました。新理論では、不確定性原理を表す「ハイゼンベルクの不等式」の不備を改めた「小澤の不等式」が、形を変えずにこの計算式による誤差の値で成立するなど、これまでの理論の成果をそのまま受け継ぐことが示されました。2019年1月15日付け英科学誌「ネイチャーパートナージャーナル・クゥアンタムインフォメーション」に掲載されました。本研究は,科学研究費(JP26247016, P17K19970)及びインターネット総合研究所と本研究科の共同研究プロジェクト(研究総括:西村治道教授)の支援を受けています。
 
◇名古屋大学プレスリリース
「量子測定の誤差を定義する問題を解決 ~「量子測定の『誤差』って何?」に答える~」

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