● テーマ
「食」に迫る情報学の最前線
● 日時
2018年11月17日 (土) 14:00-17:10 (開場13:30)
● 会場
名古屋大学 東山キャンパス IB電子情報館 中棟 IB015講義室
● 講師と講演内容
- ・笹原 和俊 (複雑系科学専攻 講師)
- 題目: 食は人なり - 計算社会科学の観点から
- 概要:
- 食や食の情報が溢れている現代、食の選択には、食べ物の好き嫌いだけでなく、個人の価値観や社会的態度が反映していると考えられます。そこで、ソーシャルメディアからオーガニック系の食を好むユーザー(フード左翼)とファストフード系の食を好むユーザー(フード右翼)を同定し、これらのユーザーの投稿内容と伝搬経路を分析しました。本発表では、ソーシャルデータから見えてくる、食とアイデンティティの関係についてお話しします。
- ・井手 一郎 (知能システム学専攻 准教授)
- 題目: 食コンテンツの情報処理
- 概要:
- 近年、料理レシピや画像、調理映像など、食に関するコンテンツがインターネット上で爆発的に増えています。これをうけて、これらのコンテンツを対象とした自然言語処理、画像・映像認識、データマイニングなどの解析技術、その結果を活用した検索、推薦サービス、さらには新たなコンテンツの生成支援に関するものまで、さまざまな研究が行われるようになりました。本講演では、講演者らが本学で実施しているものを含めて、その代表的なものについて紹介します。
- ・中田 龍三郎 (心理・認知科学専攻 特任講師)
- 題目: 鏡の前で食べると、一人の食事でもおいしく感じるのはなぜか?
- 概要:
- 一人で食事をするより誰かと食事をするほうが、おいしく感じることが知られています。この現象が生じるためには、一緒にいる人との関係性やムード(気持ち)、誰かと同じ行動をすることなどが重要であると考えられてきました。しかし必ずしもこれらは必要ではないようです。鏡の前で食べるとおいしく感じることを明らかにした実験など、「食事中に人の存在を感じる」ことによっておいしさが高まることを調べた一連の認知科学的研究を紹介し、その脳内メカニズムにも迫ります。
● 当日のスケジュール
13:30- 受付
14:00-14:10 開会挨拶,学部・研究科紹介
14:10-15:00 講演1
15:00-15:10 休憩
15:10-16:00 講演2
16:00-16:10 休憩
16:10-17:00 講演3
17:00-17:10 閉会挨拶
● 受講料
無料
● 参加申込
事前参加申込は必須ではありませんが,すでに多くの事前登録をいただいており,
満席の場合は事前登録のない方の入場をお断りする可能性がございますので,
開催前日11/16(金)までに事前登録ページからの参加申込にご協力お願いします.
● 問合せ先
名古屋大学 情報学部・情報学研究科 庶務係
office”at”i.nagoya-u.ac.jp (“at”を@にご変更ください)